2005年4月15日(金)13:13

ギリシャはEU憲法の批准を延期

アテネ(AP)

ギリシャ議会はEU憲法の批准採決を来週火曜日に延期した。アンナ・プサロウダ・ベナキ議長は金曜日、延期の理由として、批准は当初予定の拍手ではなく文字どおりの票決で行われる。これには特別の準備が必要になる、と述べた。

延期の決定にもかかわらず、依然EU憲法の承認は確実と見られている。保守の与党新民主主義党(ND)も野党社会党系の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)も欧州憲法を支持している。両党は議会の300議席中279議席を占める。ギリシャ共産党と左派連合のみが欧州憲法に反対している。

EU憲法は2006年11月の発効までに加盟全25ヶ国の批准が必要となる。これまで、議会の議決でリトアニア、ハンガリー、スロヴェニア、イタリアが批准を済ませている。スペインでは国民投票によりEU憲法が承認されたが、国民投票の決定はなお議会の承認を必要とする。合計で10ヶ国が国民投票を予定しているが、とりわけ5月29日のフランスの国民投票の行方に注目が集まっている。フランスのジャック・シラク大統領は木曜日の晩、テレビでEU憲法への支持を強く訴えた。各種世論調査によれば、フランスではEU憲法反対派が支持を伸ばしている。

原題:Griechenland verschiebt Ratifizierung der EU-Verfassung




ホームへ戻る